マドリード
スペイン・マドリードでアート&可愛いカフェ巡り、憧れのラグジュアリーホテルで過ごす旅
私が大好きな国のひとつ、スペイン。
過去にはアンダルシア地方を中心に3週間滞在し、出張やプライベートでも何度も渡航する機会があり多くの都市を訪れていましたが、マドリードだけはまだでした。
以前スペインをよく知る人から「マドリードを観なければスペインは語れない」と言われたことがあり、訪問前からとても楽しみにしていたマドリード旅。
今回は都市部と農村部にある3つのラグジュアリーホテルにステイしながら、”Only in Madrid- マドリードだけの特別な体験 - “をテーマに、マドリードでしか体験できないアートや伝統文化、可愛いカフェ巡りと美食を堪能する3泊4日をご紹介します!
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AM 9:20 シャルル・ド・ゴール国際空港
私がフランス在住のため、今回の旅はパリのシャルルドゴール空港から出発です。パリからマドリード・バラハス空港までは、約2時間の空の旅。
そして日本からマドリードまでは2024年10月27日より週3便、イペリア航空が直行便を再開します!
直行便再開でぐっと身近になるスペイン。この記事を参考にして、次の海外旅行ではぜひマドリードを訪れてみてください◎
- INFORMATION
フライト詳細
就航期間:10月27日から3月25日
フライトスケジュール:マドリード発:木・土・日曜日
東京発:月・金・日曜日
PM 12:30 ホテル「Palacio de los Duques Gran Meliá」
マドリードの5つ星ホテル『 Palacio de los Duques Gran Meliá 』へ。空港からマドリード市内までのタクシー料金は定額制で33ユーロ、約30分で到着するのでスムーズです。
邸宅を改装したホテルのため屋内はどこも素敵な空間!お部屋は上品なインテリアで、寝室からバスルームが見える造りになっていました。
ホテルの最上階にはルーフトップバーとジャグジー&プール。マドリードの街並みを眺めながらリラックスした時間を過ごせます。
マドリードのホテルにはルーフトップのプールが併設されていることが多いのも特徴です。私の過去のスペイン旅でも昼間の観光の疲れを癒すため夕方一旦ホテルへ戻り、ディナーまでの間のアペリティフタイムを過ごすのが定番の楽しみ方となっていました。
裏通りに面した静かな中庭もあり、こちらは併設のレストランのテラス席となっています。
少しだけホテルでゆっくりしたあとは、いよいよマドリードの街へ繰り出します!
PM 2:30 オペラ駅
散策をする前にホテル最寄りのオペラ駅でメトロのカードを購入しました。
私が選んだのは10枚綴りの回数券『 10-Journey Tickets 』ですが、2024年12月31日まで割引きキャンペーン中とのことで、通常12.20ユーロが→6.10ユーロになっていました。
チャージ式のトランスポートカード(2.50ユーロ)と回数券(6.10ユーロ×2つ)で合計14.70ユーロでした。
写真はグランビア駅ですが、マドリードはメトロの入り口がレトロで可愛いです。
PM 3:00 マドリード王宮
まず最初に、ホテル近くにある『 マドリード王宮 』へ。白亜の外壁が美しく、見惚れてしまいました。
内部が撮影NGと聞いていたので今回は王宮内の訪問は撮影取材に組み込んでいませんでしたが、現地ガイドさんによると今年の4月から撮影OKになったとのことでした。これからマドリードを訪れる旅行者の方は、豪華絢爛な室内の様子もぜひご覧になってみてください◎
PM 4:00 広場「プエルタデルソル」
続いてマドリードを象徴する広場『 プエルタデルソル 』へ。熊とイチゴノキの像や、スペインの幹線道路の0km地点を表す地面の標識がある場所です。
マドリードには美しい建築物が多いのですが、銅像になっているスペイン王・カルロス3世が多くの歴史的建造物を建設し、マドリードの街並みを整備したことで知られています。
PM 5:00 マヨール広場
カラフルな建物に囲まれている『 マヨール広場 』へ。すべての観光スポットが近いので、歩いて散策できるのもマドリードの良いところ。
周囲をぐるっと囲むアーケードの下にはバルやレストランが立ち並び、ちょっとした休憩をするのにも便利です。
フレスコ画が全面に描かれた建物もあり、建築好きにはたまらないスポット。
PM 6:00 サンミゲル市場
マヨール広場のすぐ近くにある『サンミゲル市場』へ。スペインのお酒『 Vermut(ベルモット) 』で乾杯♪
ベルモットはニガヨモギやグローブなどハーブを漬け込んだフレーバードワインで、甘さと苦みのバランスがよく独特の味わいがクセになります。私は初めて飲んだのですが、かなり好きなお味でした◎
市場内をぐるっと一周して大体のラインナップをチェックしてから、お目当てのタパスをオーダーしていきます。スペインならではのパエリアやイベリコハムなど、美味しいものがいっぱい!フランスではまず見かけることのない、イカのゲソ揚げなどもありました。もちろん迷わずオーダー♪
私達がピンチョスを食べたお店『 Madrí 』は、可愛い猫のマークが目印。マドリード出身の人のことを、GATO(猫)と呼ぶそうで、Madrí(マドリード)という店名にかけているようでした。どのピンチョスも美味しかったのでおすすめです♡
基本はカウンターでの立ち飲みですが、市場中央部にはテーブル席もあるので、後半はそちらに移動してゆっくりできました。
PM 9:00 ルーフトップバー「360º Rooftop Bar」
ホテル Riu Plaza España の最上階にある、ルーフトップバー『 360º Rooftop Bar 』へ移動。スペイン広場や王宮を一望できるバーとして人気のスポットです。夕暮れ時に訪れると、変わりゆく空の色が綺麗...♡
昼間訪れた王宮を眺めながら乾杯♪
あいにく曇り空でサンセットを見ることはできませんでしたが、それでも日が沈んだあとの蒼い空が印象的でした。
AM 10:00 プラド美術館
2日目は『 プラド美術館 』へ。歴代のスペイン王家のコレクションを中心に、ゴヤ、ベラスケス、ボッシュなど数々の傑作が収蔵されている美術館です。
内部は撮影NGのため写真はありませんが、ここでしか観ることのできない名画の数々に感動しました…!タイムスケジュールの関係で長く滞在ができなかったので、また次回のマドリード訪問時に訪れたいと思います。
今回の旅行では事前に『 Paseo del Arte Pass (パセオ・デル・アルテ ミュージアムパス) 』を購入しました。このパスを使うとマドリードを代表する3つの美術館(プラド美術館、レイナ・ソフィア美術館、ティッセン・ボルネミッサ美術館)に入場することができます。
3つの美術館の公式サイトから購入でき、価格は32ユーロ。発券から1年間有効で、各美術館には1回のみ入場できます。私は一番混雑する可能性の高いプラド美術館の公式サイトからパスを購入し、同時にプラド美術館の入場日時指定をしました。(他2つの美術館の公式サイトからパスを購入してしてしまうと、プラド美術館の入場日時指定ができないの注意が必要です)
当日はプラド美術館のゴヤ広場からの入場で、列の係員にミュージアムパスを持っていることを伝えると優先入場のレーンを教えてくれます。(私の時はツアーガイドのレーンを指示されましたが、日によって並ぶレーンが変わるようです)列はスムーズに進み、窓口でパスを見せるとプラド美術館のチケットに引き換えてくれ、セキュリティチェックを合わせても15分程度ですぐに入場できました。
PM 12:30 クリスタル宮殿
絵画鑑賞のあとはプラド美術館のすぐ裏手にあるレティーロ公園へ。建築好きとして、この公園の中にある『 クリスタル宮殿 』を一目見ておきたかったのです。
あいにく臨時休業中で中に入ることはできなかったのですが、美しい装飾や柱、タイルを間近で見ることができました。
PM 1:00 レティーロ公園
『 レティーロ公園 』は自然がいっぱいで、マドリード市民の憩いの場として親しまれているようでした。
ボード遊びを楽しんでいる人々や無邪気にはしゃぐ子供たち、大道芸人やミュージシャンが池の周りに集っていて和やかな雰囲気。緑やお花がいっぱいで、観光の合間にゆっくりするのにもいい場所だと思います。
PM 1:30 レストラン「Ramón Freixa Madrid」
ランチは5つ星ホテル Único Madrid 内にある『 Ramón Freixa Madrid 』へ。ミシュラン2つ星を獲得しているクリエイティブなスペイン料理のレストランです。内装はもちろん、様々なお皿でのプレゼンテーションを見るのも楽しい♪
アミューズブーシュは味と食感の驚きの連続で、お料理への期待が高まります…!
私はワインペアリング付きのコースを選択したのですが、アーモンドムースとキャビアの前菜には日本酒が出てきました。甘めのムースの香りを引き立てる辛口のお酒がとても良いマリアージュで、この日一番好きな組み合わせでした♡
スペインではパエリア専門店やタパス屋さんで食事をすることがほとんどだったので、今回が初めての本格的なスペイン料理でした。
全体的に味が濃い目で塩味が強かったため「ワインペアリングだからなのか?」と尋ねたところ、別にそうではなく「スペイン料理は塩味が強いから」との回答でした。気になる方は事前に好みをリクエストされてみてもいいかもしれません。
PM 4:00 セレクトショップ「Suela」
ランチのあとはスペインのブランドを扱うセレクトショップ『 Suela 』へ。スペインのクリエーターによる服やバッグ、オーナーがデザインしたシューズなどが並びます。個性的なバッグや陶器のアクセサリー、お洋服もどれも素敵でした♡
PM 5:00 LOEWE
同じくセラーノ地区にあるスペインを代表するブランド『 LOEWE 』にも立ち寄りました。グランビアの本店は長いこと閉まっているそうで、マドリードのロエベの路面店ならこちらの高級エリア・セラーノの店舗に来るのがよさそうです。夏に向けての可愛いかごバッグやカラフルなアイテムが並び、品揃えが豊富でした。
PM 5:30 ショップ「Real Fábrica」
旅行前から絶対に訪れたいと思っていたショップ『 Real Fábrica 』へ。スペインの職人さんによる食器や雑貨、食品が置いてあるお店です。
優しい色合いのエスパドリーユが可愛い!
1880年からスペインで製造されているSuavinaのソープは、顔を洗ってもしっとりするほど保湿性が高く人気の品なのだとか。
店内はどこを見渡しても素敵!手作業で絵付けされているお皿も温かみがあって可愛い♡
おしゃれなパッケージのお菓子や缶詰、パエリアキットなども売っているので、マドリード旅行のお土産探しにもおすすめのお店です。
PM 6:30 グランビア
マドリードのおしゃれな中心地『 グランビア 』へ。華やかな建物が並び、ファッションブランドのショップが数多くあることでも有名です。ショッピングはもちろん、通りを眺めながら歩くのも楽しいエリア。
PM 7:00 Hotel Vincci The Mint
2日目に宿泊する4つ星ラグジュアリーホテル『 Hotel Vincci The Mint 』へ。マドリード中心部にもかかわらず広々としたお部屋で快適でした!
ミントカラーの室内やバスルームのレトロな取手も可愛い♡
ホテルの最上階にはルーフトップバーがありますが、この日は通り雨が降っていたのでクローズでした。晴れていれば、グランビア周辺の街並みをながめながらスペインのカクテルを楽しめる絶好のスポット。
ホテルのエントランスは一面淡いミントカラーでとてもフォトジェニックな作りになっています。夜のフラメンコショーに向けて、フリルのついたフラメンコっぽい(?)服に着替えて、ホテルを後にしました。
PM 9:15 タブラオ「Corral de la Morería」
マドリードの老舗タブラオ『 Corral de la Morería 』にやってきました。タブラオとはフラメンコショーのための舞台があるバルやレストランのことで、ここコラル・デ・ラ・モレリアはマドリード最古のタブラオのひとつです。
席に案内されると舞台から2つ目のテーブルで、その近さに驚き!こちらのタブラオではショーの前のディナーが含まれており、スペインのコース料理をいただきました。
ディナータイムが終わり、いよいよフラメンコショーの始まりです!(最初の5分間だけ写真・動画撮影OKです)
女性ダンサーの哀愁漂う表現に一気に引き込まれました。そしてなんといっても、その迫力…!力強いステップと共に踊る様子に、ただただ圧倒されました。
やがて男性たち4人による踊り(バイレ)・歌(カンテ)・ギター(トケ)へと続き、悲しみや戸惑い怒りのようなフラメンコから、次第に明るく前を向くような高速のステップへと変わり、歌声とリズム、ダンスが一体となった素晴らしい伝統芸能を存分に堪能することができました。
マドリードを訪れたら『 フラメンコ 』はぜひマストで体験してほしいです。2010年にはユネスコのスペイン無形文化遺産にも登録され、フラメンコの種類も複数あるため、マドリードでタブラオ巡りをしてみる、というのもいいかもしれません。
AM 9:00 Pan y Pepinillos Café
3日目の朝は、以前からチェックしていたカフェ『 Pan y Pepinillos Café 』で朝ごはん。クロワッサンのチーズ&ハムサンドとアイスカフェラテをオーダー。サンドはチーズがとろりと溶けていて温かく、カフェラテもとても美味しかったです♪
ナチュラルながらアンティーク感のある店内も可愛い♡
おしゃれな外観で、お店の右側にはテイクアウト用の窓もあります。
カフェ前のベンチに座って行き交う地元の人たちを眺めると、マドリードで暮らしているような気分に浸れます♪
AM 10:00 レイナ・ソフィア美術館
10時の開館に合わせて『 レイナ・ソフィア美術館 』へ。こちらも2日目と同じミュージアムパスでの入場です。チケットを持っている人専用のレーンに並ぶので、待ち時間10分程でスムーズに入場できました。
レイナ・ソフィア美術館は元々病院だった建物なので、天井が高く広々とした廊下は静謐な雰囲気。まずはピカソの名作「ゲルニカ」がある2階のフロアへ直行しました。
私が住んでいるパリにもピカソ美術館はありますが、今までピカソの絵に心動かされたことは一度もありませんでした。それはたぶん、ピカソは生前から成功していた画家なので、きっとそのせいなのだろうとずっと思いこんでいました。
ところが、いくつかの展示室を抜けて『 ゲルニカ 』がぱっと目に飛び込んで来た瞬間、突然涙が出てきて自分でも驚きました。
絵を鑑賞する…その前に勝手に涙が出てきて、ものすごく感情を揺さぶられたのです。今まで感じたことのないピカソの悔しさ、苦しさのようなものを感じた気がしました。自分でも訳がわからないけれど、とても不思議な体験でした。
「ピカソは好きじゃないけど一応見ておくか」そんな気持ちで訪れた場所でしたが、実際に現地に赴いて実物を体感することの重要さを感じた出来事でした。
レイナ・ソフィア美術館は他にも数多くのピカソの作品や、ダリ、ミロなどの名画が収蔵されています。※ゲルニカの展示室は今年から撮影可能となりました。
ミュージアムショップはおしゃれなアイテムが多いので必ず立ち寄ります。ピカソの「平和の鳩」のマグカップが可愛い♡
ゲルニカやダリのグッズも多く並んでいました。
AM 11:30 トロピカル・デ・アトーチャ庭園
レイナ・ソフィア美術館を後にして、お隣りにある『 アトーチャ駅 』へ。駅構内にある植物園を見てみたかったのです。
あいにく工事中でしたが、都会の人工的な空間と自然の植物のコントラストがとても面白い光景でした。
PM 12:00 カフェ「Natif Coffee & Kitchen」
マドリードのおしゃれカフェ『 Natif Coffee & Kitchen 』でランチ。テラコッタの壁の質感や、ライトの丸み、テーブル&椅子のデザインなど、すべてが好みでした♡
飲み物はカプチーノをオーダー。
ランチにはアボカドトースト&ベーコン、卵の調理法を聞かれたのでスクランブルエッグでお願いしました。プレートにはフムスもついてきて、とっても美味しかった!
人気店のようでひっきりなしにお客さんが来ていました。
PM 1:00 ティッセン・ボルネミッサ美術館
ランチのあとは『 ティッセン・ボルネミッサ美術館 』を訪れました。ティッセン・ボルネミッサ男爵が収集していたコレクションを元に設立された美術館です。
ゴッホ、マネ、モネ、シャガール、セザンヌ、エル・グレコ、ルーベンス、レンブラントなど、数々の名画が収蔵されています。
この日ピカソのゲルニカの次に心動かされたのが、ゴッホの作品『 オーヴェル近郊ヴェセノの眺め 』です。こんなに鮮やかにキラキラと見えていた日があったのね、としばらく見入ってしまいました。
ほかにもエドガー・ドガ「緑の衣装をつけた踊り子」、そして猫の絵画が特に印象に残りました。
ティッセン・ボルネミッサ美術館のミュージアムショップへ。センスのよい食器やテーブルウェアが多かったです。
PM 3:00 カフェ「Balbisiana Velázquez」
午後のティータイムに『 Balbisiana Velázquez 』へ。スペイン人の女性パティシエによるカフェで、マドリード市内に数店舗ありますが、私達が訪れたのはセラーノ地区の店舗。
店内は淡い色彩で、ランプシェードの形も可愛い♡
ショーケースの中から、フランボワーズとライムのタルトを選びました。フランボワーズソースとタルトはしっかりとした甘さでしたが、クリームは軽い口当たりでした。ゆったりとしていて居心地のよいカフェなので、女子旅のおやつ休憩におすすめのカフェです。
PM 4:00 キャンディーショップ「Bombonería La Pajarita」
近くにある老舗キャンディーショップ『 Bombonería La Pajarita 』でお土産を購入。
1世紀以上もの歴史があり、伝統の味が受け継がれています。マドリード名物のスミレを中心とした17種類のフレーバーキャンディが人気で、すべての商品がマドリードの工房で手作りされています。
私は色々なフレーバーが入っている詰め合わせを購入しました。
PM 6:00 パラドール「Parador de Chinchón」
旅の後半はマドリードの農村部へ移動。都市部から車で40分~1時間ほどのチンチョンへやってきました。
チンチョンでは憧れのパラドール『 Parador de Chinchón 』に宿泊します。パラドールとは、古城、貴族や領主の館、歴史ある修道院などを宿泊できるように改装したスペインの高級ホテルで、中世のスペインの雰囲気を感じながら滞在できるのが魅力です。
チンチョンのパラドールは元々修道院だった建物を改装してあるため、髄所に修道院のおもかげを感じることができました。
廊下の窓からの眺めは、スペインならではの噴水があるパティオ(中庭)。どこを見回しても素敵な空間です♡
中庭のほかにも建物の裏手に広いお庭がありました。バラをはじめ様々なお花が咲いていて、鳥がさえずり、まるで天国のよう。
あちこちに設置されているベンチには、座って本を読んだり、夫婦でお喋りしたり、思い思いの時を過ごしている宿泊者たち。ここではゆったりとした時間が流れていました。
パラドールの敷地内はとても広くてお庭の奥の階段を下りると、また別の宿泊棟がありました。
そして屋外プールも!夏になれば泳いでプールサイドでのんびりするのもいいかもしれません。
PM 8:30 レストラン「Restaurante del Parador de Chinchón」
ディナーはパラドール内のレストラン『 Restaurante del Parador de Chinchón 』へ。モザイクタイルの内装がアンダルシア地方を旅した時のことを思い出させてくれます。
今回の旅ではまだ食べていなかったイベリコハムのクロケット(コロッケのようなもの)を前菜に、メインは郷土料理の羊のローストをいただきました。クロケットはもちろん、ローストのお肉もほろほろで美味しかったです♡
お食事のお供にはチンチョン産の赤ワイン。適度に冷えていて飲みやすいフルーティーなワインでした。
AM 10:00 マヨール広場
4日目はチンチョンの街を散策。
中心地にある象徴的な広場『マヨール広場 』には、テラス席で食事ができるレストランやバーが並んでおり、子豚の丸焼き、羊肉、チョリソなどの最高のカスティーリャ料理(牧畜が盛んな内陸部のカスティーリャ地方で親しまれる肉料理)を楽しむこともできます。
この広場は村の中心地であり、一年を通じてイベントが開催されます。2月には広場でカーニバルと大規模な中世市場が開かれ、パレード、ショー、工芸市などが楽しめる絶好の機会です。
グリーンの柱が目を惹くバルコニーにはテーブル席が設置されていて、闘牛のシーズンはそこから見学できるようでした。
広場をぐるっと囲むようにカフェやレストランが軒を連ねているので、ここで朝食を取るのもよさそうです。
AM 11:15 ヌエストラ・セニョーラ・デ・アスンシオン教会
ビュースポットの後ろにある『 ヌエストラ・セニョーラ・デ・アスンシオン教会 』にはゴヤによって描かれた「聖母被昇天」があります。(私は午前中に訪れてしまったので見ることができなかったのですが、こちらの教会は平日の夜19時20分~20時以外は一般公開されていません)
可愛い猫ちゃんがいたので声をかけたら、ポーズをとってくれました♡
AM 11:30 ワイナリー「Bodega del Nero」
チンチョンのワイナリー『 Bodega del Nero 』では、週末にワイナリー見学とワインテイスティングツアーを開催しています。私は平日にチンチョンを訪れたのでタイミングが合わなかったのですが、タクシーでマドリードからチンチョンへ来る途中にたくさんのオリーブの木と葡萄畑を目にしました。
- INFORMATION
Bodega del Nero
https://bodegadelnero.com/enoturismo/
ワイナリー見学(ワイン2杯とチンチョン チーズのテイスティング込み)1人・8ユーロ
土・日・祝日のみ、12時・13時・14時、所要時間・約1時間 ※最少催行人数なし
PM 12:00 レストラン「Restaurant Cuevas del Vino」
チンチョンのレストラン『 Restaurant Cuevas del Vino 』でランチ。エントランスから既にスペインらしさいっぱいの素敵な外観。
店内には古い器具があちこちに置かれ、まるでミュージアムのような造り。
こちらのレストランは18世紀後半の古い農家を改装しており、当時はワイナリー、ワイン貯蔵庫、製油所、穀物倉庫、住宅として使用される多数の部屋のほか、葡萄畑やオリーブ畑など多数の農場があったそうです。
奥にはアンフォラが並んでるホールもありました…!
こちらのレストランには数々の著名人が訪れ、映画やドラマのロケ地にもなっていたようです。アンフォラには多くのサインやメッセージが残されていました。
地下にあるワイン貯蔵庫も見学することができます。
ひんやりしたカーヴには大きなアンフォラがいくつも並べられ、さらに下の地下室へと続いています。ワイン樽のワイナリーとはまた違った光景で、陶器のアンフォラにも触れることができ貴重な体験になりました。
ランチタイムが13時以降と遅いスペインでは、12時からは食前酒を楽しむバルタイムが設けられています。私達もチンチョンワインで乾杯♪
アンフォラからサーブしているため通常カラフェでの提供ですが、ボトルに詰めたあとのエチケットも見せてもらいました。
PM 1:30 ランチ
13時半からやっとお食事の時間がスタート。私達は郷土料理の子豚のローストをいただきました。(カットして提供されるのですが、私のお皿は足の部位が生々しい…笑)
シンプルな味付けですがお肉自体が美味しいので、最後まで飽きずに食べることができました。
PM 5:45 マドリード
ランチのあと、チンチョンからは直接タクシーでマドリード空港へ。夕方のフライトでパリへ戻りました。
3泊4日の短い滞在でしたが、マドリードを存分に楽しめました!
何度もスペインを訪れていた私ですが、「フラメンコ」「ピカソのゲルニカ / マドリード3大美術館」「スペイン料理」「可愛くておしゃれなカフェ」「パラドール」と初めての経験ばかりで、やはり現地に来ないと知ることのできなかった発見がたくさんありました。
遠く離れていても、SNSなどで多くの写真や映像を簡単に目にすることができる時代ですが『 実際に訪れて自分の目で見てみることの重要さ 』を感じた旅でもありました。
ぜひこの記事を参考に、マドリードを旅してみてください。まだ回り切れていない魅力的な場所がたくさんあるので、私もまたいつかマドリードに戻ってきたいと思います♡
MUSE
- Fumikohair&make-up artist
フランス在住。カメラと旅行、街歩きをしながら写真を撮ることが好き♡ 自身のInstagramやYouTubeでも、パリのおすすめショップやカフェ&レストランなど、フラン...
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