サムネイル

東京下町モダン。静寂な空間で、暮らすように泊まる。【DDD HOTEL】

2023年のホテルステイの締めくくりに選んだ滞在先は、東京・馬喰横山にある「DDD HOTEL」。

客室は、必要最低限の設備にアメニティ。コンパクトな狭さに、ダークグリーンの内装。
都会にいながら、静寂に包まれ、自分と向き合う環境を与えてくれる、唯一無二の "コレクティブ・ホテル"。

ワーケーションをしながら、師走な空気感・喧騒感から一旦離れ、1年の振り返りをする滞在となりました。
自分と向き合いたい時に、オススメのホテルです。

01エントランスでは、アートギャラリーがお出迎え。

「DDD HOTEL」に到着すると、まず出迎えてくれるのが、黄金の大きな扉。
その扉を抜けると、広々とした無人の空間が現れます。

右手には、大きなアート作品が飾られ、左手には、併設のレストラン「nôl」の入り口が。

「nôl」とは?

2023年4月にオープンした「nôl」は、日本最大級の料理コンペティションで準グランプリを2 度獲得した実力派シェフ・野田達也さんが中心となった、サステナブルをテーマとしたフレンチがいただけるそうです。

私が滞在時は開店していなかったので行けていませんが、とても気になっているメインダイニング。
滞在される方は、是非訪ねてみてください。

02洗練されたお部屋に、チェックイン。

15:00、チェックイン。
私が今回滞在したのは、MINIMAL DOUBLE ROOM。
ダブルベッドが1台配置された、専有面積14m²のコンパクトなお部屋です。

特徴的なアーチ型の窓から見えるのは、馬喰横山の混沌とした街並み。
深いモスグリーンカラーの部屋に差し込む光が、時間とともに表情を変える光景も心落ち着きます。

客室には、デスクやテレビの設置はありません。

“本当に必要なものを、必要な分だけ、最高の品質で”
ミニマル・ラグジュアリーな宿泊体験をしてもらいたいという、DDD HOTELのコンセプトでもあるのです。

03ラウンジ『abno』で、ワークタイム。

チェックイン後は、ホテル併設のカフェラウンジ「abno」でお仕事を。
パソコンで仕事をされている方も多く、Wi-fi・電源完備なので、ノマドワーカーに優しいカフェです。
(宿泊ゲストだけではなく、一般利用もできます)

私がいつもabnoで注文するドリンクは「カスカラソーダ」。
カスカラは、コーヒーの実の皮と果肉部分を乾燥させてシロップにしたもので、ほんのり自然な甘さが炭酸に合います。

「abno」とは?
“Look at coffee in a different light”をコンセプトに掲げる、実験的なカフェ&バー。
世界でも有数のコーヒーロースターとして知られるデンマーク、Coffee Collectiveのスペシャルティ・コーヒーを、お食事やスイーツとともに楽しむことができます。

▼営業時間
カフェ・タイム :10:00~17:00

04街のビストロで、おひとりディナー。

仕事を早めに切り上げ、向かった先は「MELLOW」
DDD HOTELからは歩いて7〜8分ほど、カウンター席8席程度のこじんまりとしたビストロ。

まずは、イタリアのナチュールワイン「Pietre 2019」で乾杯。
アペタイザーからお肉料理、〆には絶品カルボナーラをいただきました。
カルボナーラ、あまりの美味しさに悶絶…

ひとりでお邪魔すると、「この辺の方なんですか?」なんてお店の方にお声がけいただくことも多く、そんなたわいもない会話を楽しみながらお料理とも向き合える時間が、おひとり時間の至福さでもあります。

05BAR「phase」で、夜を愉しむ。

ホテルに戻ると、カフェラウンジ「abno」は、夜限定のバー「phase」へと表情を変えていました。

照明が落とされた空間で燃えうねる炎に、暖色ライトがムードを引き立てるソファ席。
ついつい、誰かと夜な夜な語りたくなるような、そんな空気感が居心地の良さを演出します。

「phase」では、オーセンティックなカクテル、アルコール類、スナックや軽食がいただけます。
私が注文したのは、「Tokiwa 常盤」と、「Sake Manju」。

抹茶のコクと、文旦の苦味と酸味をアガベですっきり合わせたモクテルに合わせたのは、東京・青梅市「小山製菓」の酒饅頭。

酒粕がふわっと香る、柔らかな味わいの饅頭を、カリっと焼いてくれるのがphase流とのこと。醤油を少しだけつけていただくスタイルなのですが、芳ばしさ・甘み・塩味の絶妙なハーモニーが絶品でした。

「phase」とは?
日本の豊かなものが集まる町・日本橋馬喰町から、日本に縁のある様々なお酒、食材を厳選し、グローバルに嗜まれるスタンダードなフォーマットに落とし込んでいるバー。

アルコール・ノンアルコールカクテルをはじめ、鹿児島の酒造メーカーと開発したオリジナルのクラフトジン、淡路島で香料を製造する過程で発生する蒸留水など、オリジナルメニューが豊富に取り揃えてられています。

▼営業時間
バー・タイム :17:00~23:00(L.0.)

06「DDD HOTEL」のモーニングを。

朝食は、パンやサラダを中心としたアメリカンビュッフェで。

ティーセレクションには、ロサンゼルスのお茶ブランド「Art of Tea」も!
(ラグジュアリーホテルや、良いカフェにもよく卸されているティーブランド)

コンパクトホテルだと、簡易的な朝食が多いですが、
そこはさすがDDD。食やドリンクへのこだわりを感じました。

07そして、「abno」で作業開始。

朝食を済ませた後は、少し部屋でゆっくりし、チェックアウトを。
その足で、「abno」でパソコンを開いて仕事をしました。

デンマークのロースター「Coffee Collective」のスペシャリティコーヒーをいただける「abno」。
私が朝の一杯に選んだのは、「Guatemala Vista Hermosa」。
ピーカンナッツのような香ばしさがありながらも、オレンジブロッサムの爽やかさも感じる、至極の浅煎り。

美味しいコーヒーと共に、研ぎ澄まされた空間でのワークタイム。
いつまでも滞在できちゃう、居心地の良さです。

08「暮らすように、泊まる。」

「DDD HOTEL」は、客室から一歩出た、施設内での滞在体験価値が高いなぁといつも思います。

まず到着したら、「abno」でカフェタイム。
夜は、「nôl」ないし近所の名店でディナー。
ホテルに戻ったら、「phase」で飲み直し。
朝食を食べたら、「abno」で作業…

そう、エンドレスで滞在しても飽きないのです。
客室がミニマムな分、ちゃんと居心地の良い場所を作ってくれている。
この旅行旅行していない、居心地の良さ・シンプルさこそが、「DDD HOTEL」の素晴らしさだと思います。

ただ泊まるだけなんだけど、そうじゃない。
この馬喰横山というカルチャーとモダンテイストが融合した、体験の数々。

自分と向き合いたい時、ひとりになりたい時に、深呼吸をさせてくれる唯一無二の場所になっています。

MUSE

この記事を書いたライターのプロフィール画像
ayameおひとりホテルホッパー

ホテルホッピングを趣味とする、30代会社員。 おしゃれなビジネスホテルから、ラグジュアリーホテルまで、「おひとりさま」でも楽しめるホテルコンテンツやアクティビティを発信...

VIEW MORE